【OLD DAHON】タイヤ・チューブ交換
レストア開始
手っ取り早く乗れるようにするために、タイヤとチューブを交換します。
DAHON Ⅲのタイヤの刻印を必死に読み解いたところ、「16×1.75」のものを購入すればいいと判明したため、密林で
スリットがカッコいいタイヤとチューブの2本ずつセット (と念のためにパナレーサーのチューブ)を注文しました。
まずは前輪
タイヤとチューブを外すのは簡単です。クロモリロードで一度タイヤを交換しているので、その経験を活かしスムーズに終了。
リムの普段タイヤで隠れているところを見てみましたが、綺麗だったのでそのままにしておきます。
小径だからかとても固く感じましたが、頑張って押し込みました。
前輪のタイヤ・チューブ交換終了です。
問題ぞろぞろ後輪
内装変速なのでワイヤーがハブから伸びています。内装変速に触れるのは初めてで、しかも特殊なのか調べても同じ構造のものを発見できなかったので勘でやることにしました。
(このねじで長さ調整してそうだな~全部緩めれば外せるんじゃね??)
ねじねじねじ
穴の奥にめねじが切ってあって、そこにねじ込めば元に戻せそうだったのでこのまま進みます。
軸の直径>フレームの溝の幅>軸の平行部の幅 となっていて、少しひねると食い込んでいる状態から解放され緩みました。
(写真は緩んだ状態です。食い込んでいた場所はワッシャーの跡から察してください)
ここで僕は疑問に思います。なぜ引っ張っても後輪が抜けないのかと!!そう、チェーンを外していないのです。
ロードで何度かやっているというのに…素で気付きませんでした…
チェーンをチェーンリングから外し、後輪のギアからも外せばようやく後輪が外れます。う…汚い…
ここまでくればあとは前輪と同じです。ゴミを取り除きつつタイヤ・チューブ交換を済ませ、逆の手順で後輪を取り付けます。
チェーンとフレームをキレイキレイする
タイヤが復活したことによりもう既に乗れる状態になってしまいました。でも汚いのは嫌なのでパークリ吹きつつ拭いていきます。
汚れというか錆なので、パークリ程度じゃBeforeもAfterも分かりませんね…
チェーン拭きをしていると、チェーンカバーに干渉している箇所を発見しました。ゴムワッシャーでも挟んで位置を調整してやる必要がありますね。(固定に使われていた3つのねじのうち1つには挟まってましたが、オフセットが足りていません…)
そして取れた汚れ。左がチェーンで右がフレームなのですが、フレームが全然汚れてなかったです。チェーンカバーとフレームの隙間に塵みたいな汚れがあった程度で、ジャンクといいつつも綺麗に保たれていたのでしょうか?
手間が省けて非常に有難いことです。
やりたいことリスト
- ハンドルグリップ交換
- ペダル交換
- ブレーキ交換
- ブレーキレバー交換
- サドル交換
- サビ落とし
- 磨きor再メッキ
- ハブのグリスアップ
- チェーンカバー調整
- オシャレなライト探し
この記事の続き
【OLD DAHON】ジャンクのDAHON Ⅲをレストアしてオシャレに乗りこなしたい
折り畳み自転車が欲しい!!!
僕は高(専)1の頃からクロモリロードに乗っていまして、リアキャリア+カゴによって背中の蒸れや肩こりから解放された快適な通学を行っています。原付を持たない僕にとって、公共交通機関でないもっとも便利な足です。
しかし、17kgを超えるロードとは思えない超重量+コンパクトさの欠片もないカゴのせいで、圧倒的に輪行に向きません。
雨の日には母に車で学校まで運んでもらうのですが、その車に積むのが大変すぎて面倒で、雨が止んだ放課後も迎えにきてもらったり歩き&電車で帰ったりと、折り畳み自転車があったらな~という場面がかなり多かったのです。
また、次の春休みには合宿免許を取りに行くのですが、その寮にある貸し出し自転車がママチャリでして…折り畳み自転車の需要が僕の中で高まっていったのです。
そんなある日、折り畳み自転車でキャンプしてた某アニメ と
いろいろな折り畳み自転車が出てくる某漫画 を見てしまった僕の物欲ダムが決壊。
ヤフオク徘徊を開始します。
OLD DAHONが欲しい!!!
僕はクラシカルな、レトロチックなホリゾンタルフレームクロモリロードが好きでして、折り畳み自転車の好みも似通ったものです。
雰囲気で探していき、ブロンプトンいいな~とか思って眺めていましたが、中古でも到底手が出せない値段に驚き、盗難も怖いので諦めることにしました。
そして、某漫画 を復習。出てくる自転車を色々検索し、写真を眺めていると「これだ!!これがいい!!!!」とビビッと来る自転車を発見するのです。
主人公が一目惚れしたものと同じ、「DAHONⅢ」です。
その主人公と同じ自転車に乗りたかったとかいう単純な影響を受けたわけではありません…きっと…はい
漫画と違い色のある写真での雰囲気と、インスタのタグ検索で見たオシャレすぎる雰囲気…それに地味にホリゾンタルフレームになってるところ、変形が初めて見る方法でかなりコンパクトになるところやレストアしている方がとても多くて安心なところ が決め手になったことにしておきます。
ここまで来ればあとは簡単。ヤフオクで手ごろなものを調べて落札するだけで良いのです。
ヤフオクで「状態の良いジャンク」のDAHONⅢを発見
綺麗な中古品は高かったですはい。僕のクロモリロード並みの値段を中古に出すのは厳しいですし、そんなに高いと思い切って魔改造とか躊躇してできません…(訳:金が無い)
なので、ジャンクを狙うことにしました。レストアすればいいのです。燃えるぜ。
結果、
・17k
・ステム&シートチューブ固着
・タイヤがエアー漏れ
・錆有り
・ブレーキ&折り畳みに問題なし
・黒のDAHONⅢ
というものと、
・19k
・後輪がガリガリ鳴る
・ギア変わらない
・ブレーキ&折り畳みに問題なし
・タイヤが亀裂劣化パンク
・チェーンキーが施錠されっぱなし
・錆有り(上のよりはマシ)
・紺色のDAHONⅢ
の2つに絞り込みました。
金額は誤差なので考えないことにすると、レストアが楽そうな方を選びたくなります。
錆の具合で言うと下の方がいい気がしますが、これには後輪がガリガリ鳴る、という面倒そうな症状があります。
対して上のは固着だけなので、隙間に556吹いてやれば簡単に引っこ抜けそうです。
そして上のはクロモリロードと同じ黒色!おそろい!黒好き!!
ということで上のものを落札しました。
届いた
家に帰ったら荷物が届いていたのですが、廊下をギリギリ通れるくらいの大きさで驚きました。
え?輪行できるのかこれ???
開封して納得。ステムの固着のせいでハンドルを完全に収納できず、不完全な折り畳み状態になっていたのです。
ハンドルは180°回転しすぎていましたし、クランクとペダルも畳まれていませんでした。これは箱がデカくなるわけだ…
ジャンク度合いを確認
DAHONの文字は綺麗ですね。塗装もあまり剥がれていません。汚れがついているだけなのでフレームは綺麗に拭いてやればよさそうです。
タイヤは前後共にぺちゃんこです。チューブだけではなく、長年潰れた状態で放置されていたからかタイヤにも深い亀裂がはいっています。これは交換…
フロントフェンダーにヒビが入っています。段状に飛び出していたので指で戻しておきましたが、これはどうやって直せばいいんでしょうか?樹脂ですし…まあ実用には困らなそうなので取り敢えず放置です。
え?ジャンクとは??
ヤフオクの商品説明では固着していると書かれていたステムとシートチューブ、引っ張ったら抜けました。
初めは少し固かったですけどぐりぐりしたら普通に…
錆びっ錆びでめっちゃ錆落として磨かないと使えないのでは??なんて思っていましたが嬉しい誤算です。というかチューブ内に仕舞いっ放しだったおかげか、表面は寧ろつるつるピカピカです。
点々とある小さな錆を落とし、チューブ側の樹脂スカート?スペーサー?の汚れを落とせば滑らかに動くようになりそうです。
油塗ったらスルスル行きそうですが、走ってる最中に縮むことがあっては尾骶骨が逝くので洗うだけに留めようと思います。
あと伸ばしてから気付いたんですがめっちゃサドル高くできますね!!折り畳み自転車のサドル高さが足に合うか心配だったのですが、これだけ伸びるなら一安心です。
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【自称世界初】射撃形態切替式輪ゴム銃 Shortbreadシリーズ開発の軌跡
Shortbread開発に至った経緯
高専入学前~入学後寮生活中~の環境や精神状態が関係するのですが、自分語り成分が溢れてしまうので自重します。
これは今の僕の創作活動全般に関わってくることなので、たぶんきっと元気があれば後で別記事として書くと思います。
結論を言うと、高専の機械は個人的に借りることができないことを入学してから知った涼鈴(当時1年生)は、「高専祭に出店し、輪ゴム銃製作キットの販売と輪ゴム銃射的を運営すればそれを名目に機械を使えるのでは???」と考え、人生初となるキット用の輪ゴム銃を設計することになったのです。
設計の過程で僕は、「折角いろいろな人が訪れるであろう高専祭で販売するのなら、輪ゴム銃の布教になるような、輪ゴム銃の色々な楽しさ・面白さを詰め込んだ銃にしたい」と考えるようになりました。
その結果、精密射撃と連射が「2大輪ゴム銃の愉しみだ」と考えた涼鈴は、「精度と長い銃身が必要な瞬間開放式」と、「精度を捨ててでもクリアランスが必要で銃身が短くないと装弾数が減ってしまう回転翼式」(※)という相反する性質を持った2種類の発射機構を搭載する変態銃を開発することを決意したのです。
※回転翼式も瞬間開放式の一部ですがここでは別の機構として分けさせていただきます。
Shortbreadシリーズとは
Shortbreadシリーズとは、高専祭で「輪ゴム銃製作キット」として販売することを想定し設計したレーザーカット輪ゴム銃です。
名前の由来は同名の伝統的なお菓子。レーザーカットしたMDFの見た目が似ていたからです。(カロリー高いし美味しいし好きですあのお菓子)
1年の頃に2DCADを勉強しつつ設計したのが初代(無印)。高専祭の後も湧き出るアイデアの限り改良を進め、3回目の高専祭を終えた今、そのナンバリングはⅤに達しています。
機能を盛りに盛ってしまった結果、部品数と共に組立難易度が年々上昇。設計者の僕ですら全力組立でも5分かかるようになってしまいました…
製作キットの準備に追われた僕に後回しにされた結果作られないor解りづらい組立説明書、当日は高専生が付きっ切りで補助に回る必要がある、お持ち帰り組立が実質不可能、等という問題点があり、「製作キット」を名乗るにはかなり無理がある(100%僕のせいですはい)のですが、輪ゴム銃としての完成度には自信があります。
シリーズで共通な仕様は、
- 引き金・撃鉄・回転翼の3部品方式であること
- ホールドグルーブと回転翼の距離 < ホールドグルーブとホールドフックの距離 であること
- それぞれの部品の軸間距離
- 材料が5.5mm厚MDFボードであること
- 単発精密射撃と連発を撃ち分けることができること
です。
Shortbread(無印)
記念すべき鈍器1号
レーザーでカットされた角はビンビンに尖っており、特にグリップの手のひらへの食い込み具合は他に類を見ないレベル。
(引き金用の輪ゴムを掛ける真鍮ひーとんは省略されています。)
SA単発射撃・SAセミオート切替機能
三角翼固定収納機能 搭載
特徴
- 3部品方式(引き金・撃鉄・回転翼)
- シングルアクション単発・シングルアクションセミオートの撃ち分け可能(瞬間開放式・回転翼式)
- 三角翼固定ピンによる三角翼固定機能搭載(固定時には単発射撃の邪魔にならないよう、三角翼が完全にフレームに隠れるようになっています。)
Shortbread Ⅱ
中学時代の友人が学園祭で射的をするというので貸出し用に作った手作りモデル
グリップを入れ替えることができます。
SA単発射撃・SAセミオート切替機能
三角翼固定収納機能 搭載
改良点
- フレームのねじ固定化
- 三角翼へ輪ゴムを掛けやすいように、フレームを僅かに抉る
Shortbread Ⅲ
2回目の高専祭でキットとして販売したモデル。ねじ固定式とピン固定式の2種類が存在します。
SA単発射撃・SAセミオート・ラピッドファイア モード切替機能
三角翼固定収納機能 搭載
銃全長:325mm
銃身長:248mm(203mm)
重量:188g
適合装弾:#16
装弾数:6発
改良点
- 三角翼の固定方法をスライド式へ変更
- ラピッドファイア機能搭載(撃鉄を親指で押さえている間、シングルアクション無しのセミオートになります)
- レーザー加工機のケガキ機能でロゴマークを刻印
- ピン穴あけ用の補助溝を採用
- グリップを階段状にすることで、手への食い込みを緩和
- 撃鉄にも輪ゴムでテンションを掛けることで、空撃ちでもシングルアクション可能に
- 銃口付近に取り付けられるちっちゃいスタンドをおまけ
Shortbread Ⅳ MACULARIUS
シリーズ最大 シリーズ最厚を誇る5層構造
ナイフショーで販売することを考えて設計した、ガチプロダクトモデル(自称)です。
SA単発射撃・SAセミオート・ラピッドファイア モード切替機能
三角翼固定機能 搭載
ディスプレイスタンド付き
銃全長:335mm
銃身長:248mm(203mm)
重量:236g(台座込み311g)
適合装弾:#16
装弾数:8発
改良点
- 自動復帰式の的付きディスプレイスタンドを付属
- 5層構造にしたことにより、真鍮ひーとん使用数をⅢの半分の2個へ削減
- ひーとんをねじ込む溝を用いることで、端面への穴あけが不要に
- 食い込み防止ピンにより装弾数の増加&発射の動作安定化
- 引き金の再設計により、三角翼の発射時角度を大幅に改善(輪ゴム発射までのタイムラグが解消)
Shortbread Ⅴ VISOR
3回目の高専祭でキット販売したモデル
シリーズ最小、しかし漸く人間が片手で持つサイズに落とし込むことができ、シリーズ中最も持ちやすくなった輪ゴム銃。(僕の手は平均よりかなり大きめなので、自分を基準にすることを辞めました…)
レーザーケガキによるロゴマーク以外の装飾を初めて行い、シリーズ中最も加工時間が長くなった代わりにシリーズ中最高のカッコよさという評価を得られるようになった。(というかこれ以前がなかなか酷い)
全長:292mm
銃身長:216mm(175mm)
全幅:16.5mm
重量:134g
適合装弾:#16
装弾数:1本×10 連 or 4本×5連
有効射程:2m 最大到達距離:7m
発射方式:瞬間開放式&回転翼式
撃発機構:シングルアクション
射撃形態:SA単発精密射撃・SAセミオート・ラピッドファイア切替式
ディスプレイスタンド付き
改良点
- 三角翼ストッパーをばねロック式に
- 装飾ケガキ・異形穴 追加
- スタンドの自動復帰的が垂直になるよう調整
- 6mmの高ナット及び2本の低頭ボルトで両側からフレームを締める方式を採用し、見栄え、左右の対称性(重要)、機構部のクリアランスの自動確保、フレーム強度 を改善
- フレーム強度の上昇により装弾数が最大20発に
- 2.5D設計により、真鍮のホールドフックピンを手加工無しで固定可能
- 引きばねとして輪ゴムでなくコイルバネを採用(機構の劣化を大幅に抑える)
- トリガープル(と撃鉄の重さ)を調整可能
Shortbreadシリーズの今後
実はShortbreadの魔改造アイデアをパテントコンテスト2019に応募したところ、優秀賞(出願支援対象)に選ばれました。(これで3年連続ですありがとうございます)
このアイデアが特許になれば、さっそくShortbreadに組み込んでやるつもりです。
これとは別に、Shortbread Ⅴ VISORにおいてダブルアクション機構の試作に成功しており、あとは微調整という段階に入っています。やる気が出たりナイフショーが近づくと製作に取り掛かると思うので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!!