【背負わず積んで悠々自適のチャリ通学】クロモリロードにリクセンサドルでカゴを付ける
はじめに
みなさんはリクセンカウル(RIXEN KAUL)をご存じですか?
リクセンカウル社のアダプターを使うと、自転車にカゴやらバッグやらラックやらを付け外しできるようなります。
通勤・通学・旅行・輪行など、自転車で荷物を運ぶ際に役に立つ商品です。
僕は汗っかきなので、季節に関係なくリュックを背負って自転車に乗っていると背中が汗だくになり、夏は不快で冬は冷えて凍えます。
毎日の登下校で自転車に乗っているのでほんっとに嫌です。
しかし、リクセン化を行えばリュックを背負う必要がなくなり、背中の蒸れから解放されるのです。
重たい荷物を体で受けることがないので、リュックによる肩凝りも無くなりました。
長時間乗っていても腰が圧倒的に痛くなりにくいです。
荷物が多いときは乗り切らない分を背負うことで、実質2倍くらい運べます。
僕はクロモリロードに乗り始めてから9ヵ月目の、2018年3月にリクセンカウルを導入、その3ヵ月後にはリクセンサドルを導入しました。
(初めてのバイト代はこのときの自転車部品に溶けました…)
4月から自宅通学(家との距離に関係なく、1年生は強制的に寮生活だった)が始まるので、急いで準備をした感じです。
改造の道のり
第一段階「エクステンダー単体」
一番最初に買ったキャリアはシートポストとシートステーに固定するタイプだったのですが、干渉するのでママチャリ行きとなりました。
めっちゃスマート…
懐かしいです。
このように、エクステンダーの下にサドルバッグだけ付けていました。
リクセン化したリュックなんて持ってなかったので完全に持ち腐れですね。
エクステンダー取り付け位置がどんどん下がっていきます。
丁度ゴムバンドのようなものが付いており、そこに取り付けると邪魔にならないように回して避けることができる謎機能…
第二段階「エクステンダー+リアキャリア」
ようやくちゃんとしたキャリアになったという感じです。
(実はこの段階でもまだリュックは背中に背負っています…)
短くて軽いビニール袋程度なら引っかけられます。
(キャリア側面だと巻き込まれるので、高い位置にあるエクステンダーであればこそ…です)
キャリアについている紐みたいなやつはROK straps (ロックストラップ)にウェブドミネーターを取り付けたものです。
ずっと使っている便利なものなので、別の記事にまとめようと思います。
第三段階「リクセンサドル+リアキャリア」
エクステンダーはシートポストに取り付ける都合上あまり高い位置に取り付けることができず、またシートポストを軸にした回転方向の動きには弱いです。
リクセン化したリュックをキャリアに荷重を逃がしながら使うにも、高い位置にあった方が安定すると考えリクセンサドルを作りました。
(MDFボードはフラグです)
エクステンダーから実質フロントアタッチメントになったため、体積というか見た目というか…とにかくすっきりしました。
リクセンサドルに合わせて通学リュックをリクセン化()しました。
背負い心地に響くと思い、金網補強などは一切なしです…
そして…
リュックという重量物を支えるのに、MDFなんて論外でしたね。
ミシリと逝きました。
ステンレスステーに穴をあけ、パイプへの固定ボルトも貫通するようにしました。
これで剛性は心配ありません。
ということで、気を取り直してもう一度↓
縦長のリュックのこの位置にアダプタープレートを取り付けるとどう頑張ってもバランスが崩れます。
これ以上高い位置に(サドルから吊るすように)取り付けたくても、サドルはもう脚に合った限界まで上げているので無理です。
でも僕は金網補強をしたくないのです…ということで↓
第四段階「フロントアタッチメント+リクセンサドル+リアキャリア+カゴ」
前後にカゴを付け替えることができ、要らないときは外しておくこともできます。
リアに付けた際には、荷重をキャリアで受け止めるためかなり重いものを載せても耐えます。
(右の画像で大変なことになっているライトは移植しました…)
カゴにはロックストラップを付けっ放しにしており、通学時にはリュックを入れて持ち手?に通すことで飛んでいくのを防止しています。
買い物時は複数のロックストラップを動員することになります。
課題
長く使っていると色々と問題点が出てきます。
カゴがぶっ壊れる
ぶっ壊れます。
本来耐えられない重さのものを無理やりキャリアで抑え込んでいるのでどんどん壊れていきます。
僕が使っているのは見ての通りリクセンカウル純正のワイヤーバスケットです。
純正だけあって動作は良いです。
付け外しが簡単にできます。
リクセンカウルのロックシステム
— 涼鈴【暇人工作員】 (@Suzu_hmjn) December 9, 2018
ドロハンの間にカゴが入らないし、そもそもリアに付けるつもりでサドルをリクセン化してたからまさに「計画通り」 pic.twitter.com/RGtMGk9BF5
(これはフロントアタッチメントを取り付ける前のツイートなので、ドロップハンドルがなんとかって言ってますが後で詳しく出てきます。)
しかし壊れます。
塗装は剥げ、キャリアの形に歪み、キャリアと接触する部分は破断します。
ついでに錆びます。
このカゴは、塗装というか黒くて柔らかいビニール状の素材によってコーティングされているので、キャリアとの接触部分がダメージを受けると表面が裂けて中の金属部分が露出してきます。
1回乗れば表面が毛羽立ち、1週間も乗れば心線が見えます。
また、半年も持たずに破断します。
キャリアと接触させなければこうはならないはずですが、キャリアが無いと重いものを載せることができないので仕方ないですね…
キャリアもぶっ壊れる
ぶっ壊れます。
サイドバックは持っていないので、キャリア単体よりもカゴ有りの方が物を沢山載せることができます。
物を沢山載せるとどうなるか…ひん曲がるのです。
また、上にカゴの破断の写真がありましたが、そこに映り込んでいる通り塗装がぐちゃぐちゃです。
保護&緩衝材としてゴムシートを巻いたこともあったのですが、ゴリゴリすり減ってすぐに千切れてしまったため諦めました。
この経験から、強度に不安の残るアルミ製及び塗装のされているリアキャリアには今後一切手を出さないことを心に決めました…
(実はこの次に買ったステンレスキャリアでも痛い目を見たのですがそれは別の記事で…)
前にカゴを付けると変速できない
笑っちゃいますよね
ドロップハンドルの間にカゴが入るのですが、STIレバーで変速しようと内側に倒すとカゴに当たって、変速する位置まで倒し切ることができません。
変速ができないロードバイクなんて産廃もいいとこです。
しかしこれはリアと同じように取り付けた場合に限ります。
リクセンカウルのこのカゴは、上下に二箇所取り付け部が存在しています。
つまり、
そしてさっきも貼った
というわけです。
いやいや、変速できる付け方ができるならそれでいいんじゃないかと思うでしょう。
でもダメなのです…
こんなに高い位置にカゴがあると、ものすごく邪魔なのです。
この写真の自転車で、下ハンドルのポジションを取っている様子を想像してみてください…
そう!顔の目の前にカゴがあるんです。
視界を遮って邪魔というだけでかなり優先度は下がります。
しかも、カゴの底面がかなり高い位置に来てしまうため、リアのようにキャリアで支えてやることが難しいです。
(まあキャリアで支える必要がある程重いものはハンドル操作に影響が出て危ないので素直に後ろに積んだ方が良いです…)
ということで、僕は前にカゴを付けての運用は基本的に行っていません。(基本的にです。基本的でない方法はこの次に出てきます。)
財布とスマホだけ持ってどこかへ行きたいな~と思うことはあるのですが、そういうときは、網目の大きなこのカゴではなく、中身が落ちない布か革のフロントバッグを使いたいですね。(これは隙間から落ちそうで怖い…)
カゴでなくとも、リクセン化した鞄があれば付け外しが秒でできるのは便利です。
ガチャガチャ音が鳴ってうるさい
これもそのまんまです。
特に、荷物が軽すぎたりそもそも空っぽの状態で走っているとうるさいです。
リクセンサドルにカゴを固定しているとはいえ、キャリアには乗っかっているだけです。
なので振動で上下に動くと音が鳴ります…
例えば昼休みに学校からラーメンを食べにいく時…
荷物は教室にあるのでカゴは空です。
ガチャガチャうるさいしカゴもそれなりに重いので、僕はもう外して駐輪場に置いていきます。
ただ、対策が一つだけありまして、それが上に書いた前に付ける方法です。
キャリアが無いのでガチャガチャ音が鳴りません。
(それでも邪魔なので結局外すことの方が多いのですが…)
とても重い
これまたそのまんまです。
重いです。
とにかく重いです。
僕の自転車は色々つけすぎたので17kgを超えています。(完成車重量は11.9kgだったみたいです)
まあ整備の度に3階まで運ぶのが大変というだけで、走りは気に入っているので別にいいんですけどね。
結論
- カゴは消耗品
- キャリアは無垢材で頑丈なものを
- 前用、後ろ用とカゴを自作した方が良さげ
- 車重の増加は体重でカバー
- 見た目は気にしない
続き
純正カゴの破損が進んで怖くなったので、ステンレス製自転車カゴ「タフナカーゴ」をリクセンカウル対応カゴ化しました。